2015/03/17

QuoVadis "Habana"








とうとうクォヴァディス、アバナ。
今まで「一ヶ月の消耗品にしては高過ぎる」と敬遠してましたけど(国内定価2800円)
海外通販でほかの無地ハードカバーノート仕入れるのも目クソ鼻クソ的になってきて(円安ね、円安円安)
「もうこの際ええわ」投げやり注文。


開封しましてね、
「あ、これはすばらしい」思わずひとりごちました。





      QuoVadis "Habana" / Rhodia "Webnotebook" / LEUCHTTURM1917 / Moleskine



並べてみますけど、
左からアバナ、ロディア・ウェブノート、ロイヒトトゥルム1917、モレスキン

『A5変形』で大きめとはわかってたけど、ここまでデカいとは。。
(同じくA5変形、大きめの美篶堂はロイヒトトゥルム1917を縦横方向わずかに大きくしたサイズ、ウェビーを横に太らせた大きさ)

このサイズ感。。。絶妙。。
実は筆記用ノートには『B5』が「精神的」に楽なサイズ。が、横幅が広過ぎてもたつく(ノートを広げて書く時のバランス的に。横になって書くことも多いので。しかし紙幅が広いほど文章は饒舌にスムースに書ける。幅が狭いとぶち切れた文章になり、思考が続かない傾向が、事実ある)。
見た目的にも縦長のほうがスレンダーでスマート、横幅が広いと、穏やかでカワイイ方向に行く(その上小さいとキツい。さらに正方形になると『監獄』みたいで絶対ムリ)。






こんなかんじ。
192頁、85g/㎡、Made in France。







同じ仏製のロディア・ウェブノート(Clairefontaineの紙)と酷似した紙質、極スムースでツルツル系(LEUCHTTURM1917 / Moleskineはザラザラ系、美篶堂はスーパーツルツル系)なのに滑り過ぎずインク乗りが良い、一連のハードカバーノート群では最も好みの紙質。
ロディアのほうが90g/㎡でやや厚め。しかし85gでも当然裏抜けなんていたしません。
このサイズで既に十分重いから、裏抜けしない程度に薄いほうが毎日携帯して持ち運ぶ使用者的にはありがたいわ。
(インクダダ漏れスキンなんかの倍くらいの厚みと質だけどね、85gでも十二分に)







国内では黒/赤/オレンジのみ販売、今回気分でオレンジ購入。
同封の栞見て「おいおい、こんなに色あるのかよ」ってこれは別シリーズのカラバリなんだが、
実際イエローとかラズベリーとかターコイズとかのアバナは海外で売っている。

結局、「オッサン使用」しか国内では考慮してないのね。
こうして「オッサン以外の」需要もあるんだがね。カバンからウェブノート取り出す若い男子も見るし。
特にクリエイティブ系御用達の無地(Plain/Blank)に関しては、確実に海外に取られてるよ、客(少なくともヘビーユーザーの私は大半海外から買っている。国内で売ってないから、粗悪なMoleskineぐらいしか、デザイン的に耐えるものが。それすら海外から買ってますし)。


現代日本人の大方の嗜好は「軽薄短小」、ペラい質感のものしかメインストリームでは流通してないから、ノート買うにも一苦労だ。

値段度外視すれば、現在総合的にアバナがハードカバーノート中のベスト。
レッド、リピートするかな(発色かなり良さげ)。





      binding : Misuzu-dou >> Habana > Webbie > LEUCHTTURM1917 > Moleskine



最後に綴じの比較。
良いと思われるもの、下から、
美篶堂/アバナ/ウェビー/ロイヒトトゥルム1917/モレスキン

(美篶堂の桁違いに美しい綴じに改めて嘆息。あ、欲しくなってきた。製本のレベルが海外ブランドとは次元が違う。
持てばわかります。帳簿用紙が時に若干滑り過ぎるのが玉に傷。。)



ttm