Pelikan Pelikano (P480 transparent)
見ると、ドイツでは『ペリカーノ』ではなくて、こいつも「ペリカンの品番」(M200とか805とか)で通っているらしく、『P480』じゃないとひっかからない。
2010年モデルでどこでももう見ないこのスケルトンタイプ(欧米では「transparent」)をまだ売っているドイツショップを発見したものの、
問い合わせに対して
「もちろん日本に送れますよ! 送料36ユーロ=5000円で」
(実質送られへん言うてるようなもんやろバカにしとんのかドイツ人)
と一旦はコケにしたんだがダメもとで
「あのー、ペン2.3本でも送料5000円なんですか??」と食い下がったらなんと
「配送スタッフと協議の結果」(ここがドイツっぽくてシビレました)
「書留で6ユーロで送れます」(初めからそう言って)
すみません、御免なさい、ドイツ人は違うね、お返事の文面も超ジェントルで丁寧だし、
第一、大した儲けにもならない安いペンを欲しがるヨクワカラナイ日本人からの問い合わせに真面目に対応してくれてマジで感動しました。
「私の注文のためにHPのシステムまで易々と一時変更(!?)」ときた日にはドイツ人の底力を感じました。
怖い。こんな国相手に戦争なんかしちゃだめよ。粘り強さと徹底した仕事ぶりは現行日本人の比じゃなく感じる。
というわけで届きました。
「フルハルター」(万年筆)以外読めません。
そしてドイツの絵はがき。好対応の上にこんなマネされるとグッときます
そしてハンパ無いオマケ。。。。2本買ったからぜんぶ2コづつ入ってる。。。(涙)
(もっと他に買うものなかったっけ??という気にさせる商売の鑑)
本体そっちのけでオマケの写真撮ってます (消しゴム)
外国では「万年筆のペリカン」だけど、本国では日本でいう「コクヨ」とかみたいに学童用含む文具全般作ってんのよね。絵具もいっぱい売ってました(もともと絵具屋さん)。
本命。
渋過ぎ。これぞチープ&シック。
スライドして開きます。
経費かかってません。しかしグゥの音も出ないデザインぶりです。
以前国内で買った時のパッケージも添えときます。
紙っぺら一枚。組み立ててコレ。。。。安い、しかしクソシブい。。。。
。。。。お願いだから、パイロット、これくらいやって。
クソダせえカクノのクソ安っぽいブリスターパックなんか見たくもないマジで
というわけで2本追加ゲット ♪ ♪
「そこまでして買うほどのもの?」
Yes。
現在日本で手に入りやすいペリカンの学童用、『ペリカーノJr』と『ツイスト』だけだと思うが、
ツイスト、ニブの取り付けが固めでしなりがほとんど無い。
ニブ自体は多分同じものだが、取り付け方で描き(書き)心地はかなり違って、
このP480、しなりがあって柔らかく描ける。
&ツイスト、カッコいいんだがペンダコ痛い。
Jrは大昔使って現在手元に無いから描き心地の比較は出来ないけど、多分ツイストよりは柔らかいがここまで(P480)柔らかい印象は無い。
し、デザイン(色)がポップ過ぎて今となっては使えない。
し、キャップの質が(ドイツメイドにしては)悪くてすぐ割れる致命的な欠陥がある。
さらに、複数多数のペンにインクを入れている常態&アタマがパーなので
一目瞭然にインク色が見える透明軸がマスト。
「この値段でこの描き心地はさすがペリカン」&「イカレてるよねこのデザイン」=「見つけたら買っとけ」
そして実は少々本体のプラ素材に難があるのか、
とりたてて落とした記憶は無いんだがお尻部分にヒビが入って大事を取ってお蔵にしていた。初代。
たぶん、「本体をねじ込むとカートリッジが装填されてインクが出る」仕組み(カートリッジが押しこめられる内寸)にしてあるところに、
「カートリッジより長いコンバーター」を使用して長らく使ったせいで想定外の圧力がかかったかららしい。
ので、ペリカンに非は無いんだが(これにコンバーター使う大人がいるとは思わなかったんだろう)、
コンバーターのお尻部分を切る、か、カートリッジの再利用、または近年は専ら「エーデルシュタイン・カートリッジ専用」。
エーデルシュタインのシルバーのロゴが、あつらえたかのようにメタリックなキャップ、シルバーグレーのグリップに映える。
ともかく、これで「いつヒビが拡大して完全に崩壊するか」とビビらずに心置きなく使えます。
(それだけ「無いと困る」クラスに使える奴)
いや、良いお買物でした。
Vielen Dank.