2015/03/21

パイロット/カクノ改造計画




第一章



      Pilot "Kakuno" + Pilot "Penmanship Fountain pen"



いや、単に、「カクノのニブをパイロット習字ペンに移植しました」だけのハナシ。。
デザイン的にマシ(というかかなりイケてると思ってるんだが習字ペンのデザイン)なボディに移したら、まだしも使用時のテンション低下に歯止めがかかるかなと。。

それだけカクノのニブが使えるってハナシです。
それだけカクノのデザインが最低ということです、しつこいですけど。
(デザインに見合ったペン先=使えない、なら納得しますけど、これはナンカのイヤガラセやろ!?いうほどの「質と外見のギャップ」のヒドさ、歯ぎしりするくらい解せません、ペリカンの学童用並みのデザインクオリティなら鬼買いしましたけどね、カクノ。。。今さら言うてもアレやけど)




。。しかし、





宇宙服着たスマイル野郎、てか。
あかんわ。。気散る。。。このニブデザインが何より使えん、いうのをニブ移植して痛切に知りました。

「デキる人はきっとナンカで『スマイルマークを削り取る』とかなさるんでしょうけど、
そこらへんのアレは苦手でメンドクサイ人なのでここまで止まりです。。」
。。て思てたのを返上、見れば見るほど無性に腹が立ってきてね、
「金属ヤスリ」でちょっと調べたらアッサリ出てきたので Let's Try




第二章





今日がお前の最期の日だ。

「いつでも笑顔でスマイル、その実、腹でナニ考えてるかわからへん」この日本にごまんといる性根の腐ったキショク悪い人種は現実社会だけで十分です。神聖なおれの世界に入ってくんなアホンダラ。
喜怒哀楽、垂れ流して腹割って七転八倒、そういう人こそ美しいし、そういう人しか要らんな。
怒りも出せへん、ケンカもようせえへんで引きつったスマイル始終浮かべて幸せですか?
おれには解らんな。触れたくもない下賎の性根なんか。。脱線? いや本題やけどな。







Yeah〜 アッサリ逝ってくれたよ

テキトーに買った耐水ペーパーセット売り(200えん)中、一番目の細かい1500番でこのように艶消し(傷だらけとも言う)、所要時間5分くらい
2000番とかで綺麗に仕上げたり、とかまではさすがに埒外。

当然ペン先部分には触れないように研いたが、なんか若干書き味が変わった(悪くなった)ように感じるのは、スリットがどうにかなったのでせうか。。。あるいはペン軸が違うだけで書き味に影響する、それかも(コクーンとカクノ、同じニブだがコクーンのほうがバランス良く書きやすく感じる)。
ともかく全然使えるレベル。スマイル刻印のせいでお蔵状態のペンが復活!







新生カクノ、つうかすでに「カクノ」の面影は一切無い ♪ ♪ ♪ 使える ♪ ♪ ♪ ♪




カクノのペン先は使えるのにスマイル刻印がイヤでたまらなくて困っている(または買う気に全くなれない)同胞
(まあ0.1%やろ。大概は「スマイルニブかわいい〜癒される〜」な脳細胞の構造からして違う連中らしいから)
に、金属ヤスリ(耐水ペーパー)による抹殺をおススメします。



ttm








2015/03/17

QuoVadis "Habana"








とうとうクォヴァディス、アバナ。
今まで「一ヶ月の消耗品にしては高過ぎる」と敬遠してましたけど(国内定価2800円)
海外通販でほかの無地ハードカバーノート仕入れるのも目クソ鼻クソ的になってきて(円安ね、円安円安)
「もうこの際ええわ」投げやり注文。


開封しましてね、
「あ、これはすばらしい」思わずひとりごちました。





      QuoVadis "Habana" / Rhodia "Webnotebook" / LEUCHTTURM1917 / Moleskine



並べてみますけど、
左からアバナ、ロディア・ウェブノート、ロイヒトトゥルム1917、モレスキン

『A5変形』で大きめとはわかってたけど、ここまでデカいとは。。
(同じくA5変形、大きめの美篶堂はロイヒトトゥルム1917を縦横方向わずかに大きくしたサイズ、ウェビーを横に太らせた大きさ)

このサイズ感。。。絶妙。。
実は筆記用ノートには『B5』が「精神的」に楽なサイズ。が、横幅が広過ぎてもたつく(ノートを広げて書く時のバランス的に。横になって書くことも多いので。しかし紙幅が広いほど文章は饒舌にスムースに書ける。幅が狭いとぶち切れた文章になり、思考が続かない傾向が、事実ある)。
見た目的にも縦長のほうがスレンダーでスマート、横幅が広いと、穏やかでカワイイ方向に行く(その上小さいとキツい。さらに正方形になると『監獄』みたいで絶対ムリ)。






こんなかんじ。
192頁、85g/㎡、Made in France。







同じ仏製のロディア・ウェブノート(Clairefontaineの紙)と酷似した紙質、極スムースでツルツル系(LEUCHTTURM1917 / Moleskineはザラザラ系、美篶堂はスーパーツルツル系)なのに滑り過ぎずインク乗りが良い、一連のハードカバーノート群では最も好みの紙質。
ロディアのほうが90g/㎡でやや厚め。しかし85gでも当然裏抜けなんていたしません。
このサイズで既に十分重いから、裏抜けしない程度に薄いほうが毎日携帯して持ち運ぶ使用者的にはありがたいわ。
(インクダダ漏れスキンなんかの倍くらいの厚みと質だけどね、85gでも十二分に)







国内では黒/赤/オレンジのみ販売、今回気分でオレンジ購入。
同封の栞見て「おいおい、こんなに色あるのかよ」ってこれは別シリーズのカラバリなんだが、
実際イエローとかラズベリーとかターコイズとかのアバナは海外で売っている。

結局、「オッサン使用」しか国内では考慮してないのね。
こうして「オッサン以外の」需要もあるんだがね。カバンからウェブノート取り出す若い男子も見るし。
特にクリエイティブ系御用達の無地(Plain/Blank)に関しては、確実に海外に取られてるよ、客(少なくともヘビーユーザーの私は大半海外から買っている。国内で売ってないから、粗悪なMoleskineぐらいしか、デザイン的に耐えるものが。それすら海外から買ってますし)。


現代日本人の大方の嗜好は「軽薄短小」、ペラい質感のものしかメインストリームでは流通してないから、ノート買うにも一苦労だ。

値段度外視すれば、現在総合的にアバナがハードカバーノート中のベスト。
レッド、リピートするかな(発色かなり良さげ)。





      binding : Misuzu-dou >> Habana > Webbie > LEUCHTTURM1917 > Moleskine



最後に綴じの比較。
良いと思われるもの、下から、
美篶堂/アバナ/ウェビー/ロイヒトトゥルム1917/モレスキン

(美篶堂の桁違いに美しい綴じに改めて嘆息。あ、欲しくなってきた。製本のレベルが海外ブランドとは次元が違う。
持てばわかります。帳簿用紙が時に若干滑り過ぎるのが玉に傷。。)



ttm








2015/03/13

Pilot "Cocoon" (Metropolitan)







海外では定番色のブラックが国内で出た。
いつもは寄り付かない丸善の店頭で見て意外にカッコよかった&書き味が非常に良かったから買った。


アメリカでは『メトロポリタン』という名で$15以下と日本定価の半額、
今回日本で「新色」として出されたマットブラックは最もメジャーな定番色で
さらにレオパードやらドットやらナニやらのアクセントパターン入りが売り出されてる等
「廉価なのにスゲー書き味」のハイクオリティ/グッドプライスの万年筆の代表格としてラミー・サファリに肩を並べる人気なんだが、実物見ないとわかんないね、「カッコいい」つう評価も。






コクーン、国内定番メタリック色が安っぽ過ぎて今まで全く眼中に無かった。
特に首部分の黒とのコントラストがムゴい。
ブラックは全身黒。
勘合部分のシルバーが見えるとオッサン臭さが漂う。ここまでブラックにして欲しかった。
キャップをして転がっているほうが見栄えは良い。






ニブはカクノと同じらしい。(お店の人が言っていた)
買ったFよりMが今の気分だったが到底カクノの低俗なニブを移植することは出来ない。







カクノより「重さで書ける」重量。
ケツにキャップ付けて軸側を持てばスラスラ書ける絶妙のバランス。
首側持ってカリカリ描き込むにはキャップは重い。
いずれにしろ、廉価万年筆では随一のスムースな書き味だと思う。



結句:「カクノのデザインが、ニブの良さに比べてクソ過ぎる」
なんとかなんない?ガキ向けでもクソ過ぎるだろ。あんなペンにこのニブ、もったいなさ過ぎで御座候