2015/10/30

Tomoe River Notebook (DIY)































買ったはいいものの、バラでは扱いにくくて持て余していたトモエリバーのルーズシート、
放っておいてももったいないしトモエリバーに書きたいしカキモリは遠いし(ホワイトしか無いし)巴川は適価のノート出してくれないし製本会社に発注とかもさらに大儀だし、なんとなくやってみた

カール事務機のゲージパンチが厚紙をパンチできないから、無印のインデックスを表紙に使ったんだが
やはり薄い。
ペラペラのトモエリバーでもA4・100枚となると重く、ペラペラゆえに自立性が無くクニャクニャなのでしっかりした厚紙じゃないと心もとない。
書く時リングがウザいので上下8穴づつにしたらクネクネに曲がって無理なので12穴づつにしてやっとしっかり感は出たが、全部の穴に通したほうが無難。使わない表紙の穴もブサイクだし。

同じくカール事務機のリングが思ったより安物感が強く、耐久性も怪しい構造だし、トータル愛着持てそうに無い仕上がりだからこれっきりだけど、とりあえず使えそうなので満足。所要時間30分くらい。






この白い折り目部分が安物感サクレツ





しかしちゃんと折り返して使える。








そしてやはりクニャクニャに参って使用3日目、全部の穴に通し、さらに表紙をインデックス2枚張り合わせにしたら、かなりしっかり感が出て、見栄え・持った感触も格段良くなった。
「これなら使えんじゃね?」と思ったものの、
やはりトモエリバーのペラペラぶり(自立性の無さ)から、ページをめくるのも大儀、ノートにするにはB5が限界かと思われた。


しかしバラだと使うのが億劫(なんせペラペラだから台紙は要るし持ち運びも面倒だし)だったルーズシートも束になるとほんと、使いやすいね。描きやすい。無論書きやすい。



1670『エメラルド・オブ・チボー』が「トモエリバーじゃないと玉虫色の濃淡出ないよ!!」って海外サイトで大騒ぎなので、巴川さん、早くノート作ったほうがいいですよ5000円もする限定品なんかいいから。
かく言う私もエメラルド・オブ・チボーで書いてます。
これ以上無いつゆだくコンビで怖いくらいです(マジでペンがインク漏れ?と勘違いするくらい滴って流れ出る)。
だから「クレイジーな濃淡」が出るんですね。
その分、乾きも尋常じゃなく遅いです。気が付いたら指先真っ青とかです。
実用的にはどうなのよコンビですが、
「クレイジーな書き味」と「クレイジーな美しさ」の前ではどうでもいいことです。


ttm




paper : Tomoe River
ink : J.Herbin 1670 "Emerald of Chivor"















2015/10/23

Diamine Shimmertastic "Golden Sands"








イエローインクはいくつか試して、どれも「フローが渋過ぎ」「発色が薄い」、で早々に諦めた。
そもそも純粋なイエローにそそられることは無く、画材的に使えるかと純粋イエロー系を試してみただけ、
「琥珀系」「ゴールド系(ややオレンジ寄り)」が生理的好み。

しかし「琥珀」すなわち「アンバー」と称して売られている大概は「セピア」系すなわち茶色傾向で大いに避けたい大嫌いな色味、「どこが琥珀??琥珀見たことある???飴色って分かる?透明感って意味知ってる????!!!??」なシロモノばかりでこれもほぼ諦めて、
唯一イエロー系ではゴージャスな濃淡を見せるヌードラーズ『アパッチサンセット』(オレンジ寄りのゴールデンイエロー)のみ使っていた。

ら、これだ。
ダイアミン『ゴールデンサンズ』(日本語的には『ゴールデンサンド』か?)。

Shimmertasticシリーズの中で、最も混色の際のベースインクとして使えるか=他のインクにゴールドを混ぜるのに適しているか、という目論見で買ったんだが、
予想外にこれが、「単色でも使える琥珀色」だったのが良い意味で誤算。
ベースの色は単体では黄土色、しかしゴールドの陰影が付く部分は見事に飴色に変化して「真の琥珀色」を見せる。







全体的には、ラメ状にきらめく金粉効果もあって「ゴールド感」も強く出る。
「ゴールドインク」と言うにふさわしいインクは現在これ以外無いんじゃね、と思わせる発色。



金濃度が高い部分と低い部分との発色の落差が激しい(妙に極端な濃淡が付く)のは同じShimmertasticシリーズの『ブランデーダズル(赤銅)』も同じで1670系とは違うクセがある。
(恐らく、1670のベースが濃いのに対して、こちらのベースが薄いことが関係していると思う。1670もベースのインク発色が薄かったら「同様の現象が起こっているのが目立って見える」と思われる=1670レッド『ルージュ・ヘマタイト』、1670グリーンブルー『エメラルド・オブ・チボー』もインクが濃く溜まる部分で極端な変色を見せるが、ベースの発色が濃いのでこちらほど目立たない)







ベースのインク色が薄いせいで、瓶の中を流れる金粉が丸見えの美しさは、全1670含め、他に無い(動画向き)。



ともあれ、イエロー系(真の琥珀)は諦めていた私の、唯一使えるイエロー(アンバー)インクの座を易々と占めたのです。
目論見通り、混色のベースとしてもナイス効果(手持ちの金粉入り面子の中では最も金の露出が安定して多い)


しかし、イエロー系の「フローの渋さ」は哀しいかな健在、他のもっと酷いヤツよりマシだけど、
何度もペンを振りながら(ペン先にインクを持っていきながら)描くのはストレス、
描線の勢い、描くテンションにも悪影響、
発色は良くても「長期常用(愛用)」インクの座を占めることは難い。


★「イエロー系の渋さ」ではなく、「Diamine Shimmertasticシリーズの渋さ」の可能性も高い。
他購入した3本も、全てフローが渋い。

1670は「金粉がフローを渋くする=フィードに詰まりやすいのを見越して」か、「そもそもエルバンのインク群が水っぽくてシャバシャバ(フローが良いものが多い)」だからたまたまなのか、『エメラルド・オブ・チボー』を筆頭に非常にフローが良い(渋いと感じるレッドもこちらのシリーズに比べたら全然マシ)。金粉がフィードに詰まることがままあっても基本的なベースインクのフローはダブダブで、ストレス無く勢いのある線が引ける。

こちらはベースインク自体渋い+金粉でなお出づらくなっている。

多分、全てのShimmertastic Ink、このフローの渋さ故にリピートすることは無いと思う。




ttm






Diamine "Golden Sands" × Diamine "Brandy Dazzle"













2015/10/21

Diamine Shimmertastic Ink





序章。









金粉入りはゴールドのキャップ、ラベルもゴールドベース、銀粉入りも然りで一目で見分けられる。

発売前の先行レビューで色味を見て、そそられる&使えそうな色をザッと選んだらこのセレクトだった。



Night Sky (Black + Silver)
Sparkling Shadows  (Grey + Gold)
Golden Sands  (Yellow + Gold)
Brandy Dazzle  (Brandy + Gold)



そもそも1670『Stormy Gray』がむちゃくちゃ使える(既に2本消費)、
「単体で絵になる」「混色で他のインクにゴールドを添えて美」「筆記にも最高のヌメヌメインクフロー」
ので、大いに期待して『グレー/金』と『黒/銀』、
「最も金が映える色味」でイエローとブランデー色の選択。

他のブルーやパープル、グリーン、レッドはベースの色が好みではない上に金銀が映えて見えなかった。
「これなら金粉入りインクと好みのインクをミックスするので十分でしょ」で、弾いた。
(特に『グリーン/銀』はミス。『グリーン/金』でしょ。それより『レッド/銀』を作るべきで、それなら“断然”買ったけどね)








1670よろしく、こんなウンチク紙が入っているが別に大したことは書いてないので邪魔だから要らないわ
(「情緒に走って儲けよう!」高級インクの始祖、カランダッシュ『カラー・オブ・ジアース』シリーズのミニパンフを踏襲しているんだろうけどボトルの出し入れの際にウザイしなんだか捨てられないしでけむたい存在)









とにかく、デザイン良いよ。

イロシズクとかエーデルシュタイン、カランダッシュ、ファーバーカステルの類いが
「いかにも高級でしょ?? ね!? 嬉しいよね!!? 高そうなの!? 好きでしょっ!!?」
な押し付けがましいスノッブ感バリバリなのに対して、さすがエゲレス、ちゃいますな、行く方向がな。

それなりのデザイナーに発注したらしい(底面にデザイナー名が書いてあった)。
それくらいやれよセーラー(ぼやき)




というわけで疲れたのでお開き。
着々描きまくって手応えを見ているが、
全体の傾向で言えるのは、

・金/銀パーセントは1670より多い=金銀の露出が派手。
・その分1670より詰まりやすく、「かえって金銀が出にくい」状況が多いように見える。
・黒系以外のカラーは1670よりベースが格段水っぽく薄い発色で、金の出方も相まって1670とはかなり違った趣き。
・1670より断然、フローが渋い(この点、作画用インクの生命線。若干雲行きは怪しい)



以上。各インクの詳細に続くや否や不明


ttm
















2015/10/16

treasure box









キてます。




立て込んでいるので後日

















2015/10/08

Pelikan Edelstein "Amethyst"






ink : Pelikan Edelstein "Amethyst"
pen : Pelikan Twist





ぱっとしないものは書く気が失せるとか書かないとか。。
(やたらヒドいものはかえって怒りに任せて書いたりとか)

これもまあどうでもいい類いなんだが。発売直後に買っておきながら今更とりあえずなんとなく









えーと、
赤寄り=ボルドー寄りの紫で、日本的には『京紫』、放っとくと茶色方向に煮詰まる。
赤紫インクにたまに見られる「ややゴールドっぽく光る」傾向はあるけどセーラー『グレナーデ』ほど派手に光らない。
エーデルシュタイン的に「水っぽくて濁り気味」=くっきりハッキリしないので「あいまい→幽玄→シブい」とかそういう嗜好の人にはまあいいのかな。

濃淡が出にくい紫インクの中では出るほう。








しかし、期待以下。
(ちなみに青はエーデルシュタイン『トパーズ』。この紙ではどうしようもないが別の紙では激変して強い陰影が出る)






Pelikan Edelstein "Garnet"



ガーネットはこれ(黒い影が出る。これが最大の魅力)

たぶん2012年(?)の『トルマリン』が妖しいほどドス黒い影が出て、これをアメジストに期待したんだがだめだった。

渋めで日本的とも言える風呂敷色は、まあ、気分次第で「いい色ね」なんだけど
特筆するようなズバ抜けた特徴が無い。


今時エルバン1670ですから、「他に無い」じゃないと買わないですよ。
他に無いキタナい色(エーデルシュタイン『アンバー』)は結構ですけど。
隔年で当たり外れが来るのかね?エーデルシュタイン
(トルマリン=2012、アンバー=2013、ガーネット=2014、アメジスト=2015)



終局: 「カートリッジにしといて良かった〜」なインクで御座候。